今朝の黒板に、「桜は終わりですが、代わっていろんな花が咲いてますね」ということを書きました。
そして「どの花が好きですか?」と問いかけてしめの文にしておくと、いつも黒板の内容にコメントを下さる方から、おもしろい答えをいただきました。
「好きな花は何かなあ、と考えたらなかなか思いつかないんだけど、
『うば桜』かな」
ユーモアのある方で、いつもスタッフに話しかけてくれます。
後期高齢者受給者証をお持ちなのですが、グランドゴルフに励んでおられる元気な方です。
うば桜、という桜、ご存知ですか?
年配の女性をさしていることはわかったのですが、調べてみると奥が深いんです。
女性に対していう場合は「年齢がかなり行っているのに、どことなく色っぽさ、艶っぽさを醸し出している」という意味になり、褒めてはいるのですが、単純に褒め言葉として捕らえるのには難しい言葉のようです。
あでやかな様を賞賛したつもりが、受け止め方によっては「失礼ね」となりかねないんですね。
しかしながら、元はといえば早咲きの桜、「彼岸桜」のことを意味しているそうです。
花が早く咲くため、花が咲いている間は葉が出ない桜。
ではなぜうば桜かというと、「葉がない=歯がない」ということから、歯がないようなお年の女性、すなわち老婆(姥:うば)を意味する言葉になったといいます。
歯医者での話題としては実におもしろいですね。
「葉がない=歯がない」というところに引っ掛かっているのです。
ならばわたしはぜひとも「うば桜」になっていただくお手伝いをしたいですね。
まさにそれこそが役目ではないですか!
院長