姫路の
ルネッサンス・スクエアで開催されている
生野学園師弟3人展を訪れました。
おおもり歯科医院の待合室にかけている絵の作者である
須飼秀和さんにお知らせをいただいたので。
須飼さんの作品はもちろんですが、須飼さんご本人にお会いするのも楽しみで、こういうときはできるだけ初日に伺うようにしています。
今日も須飼さんと直接お会いして、話をすることができました。
そして、また新しい須飼作品がおおもり歯科医院の待合室にやって来ることになりました。
どんな絵が仲間入りするかはまた作品が届いたら紹介させていただきます。
11月5日は会場ほど近くの
兵庫県播磨高校で学園祭が行われていて、そこで須飼さんの絵が展示されているということで、そちらにもお邪魔しました。
播磨高校の先生が須飼さんのファンになり、作品を多く所有されているのです。
須飼さんにオーダーした校庭の風景の作品もあります。
播磨高校の創立100周年記念書籍の表紙や挿絵も須飼さんの作品。
須飼さん自ら先生に連絡を入れて下さって、わたしたちはその先生に案内してもらいました。
そして、その先生が欲しいと思っていた絵をわたしが先に押さえたことがわかりました。
今後も須飼さんの個展のたびに争奪戦になりそうです(笑)。
播磨高校は私立の女子校。
生徒のみなさんは部外者のわたしたちにも気持ちのいい挨拶をしてくれました。
校門脇の赤いベンチが印象的でした。
再びギャラリーに戻って、須飼さんに報告。
来年のカレンダーを購入しました。
待合室のカレンダーは来年も須飼さんの作品です。
そもそもこの3人展は、須飼さんの母校である生野学園の先生と卒業生の芸術家が3人集まって作品を出しておられます。
そこには生野学園への恩返しの意味も込められているのです。
生野学園は、兵庫県朝来市にある、「
不登校を経験した生徒が寮生活を共にする学校」です。
須飼さん自身も中学時代に不登校を経験し、生野学園で高校時代を過ごしたことで今があると話してくれました。
ギャラリーには須飼さんの生野学園時代の先生がお見えで、20年前に卒業した須飼さんのことを今もずっと気にかけておられ、「退職してからもこうして個展があれば駆けつけるのよ」と語ってくれたのです。
教師と生徒の絆を感じざるを得ません。
教師がほんとうに親身になって関わってくれる学校なんだと想像します。
先生とのやりとりを通じて人間形成をしてもらったと須飼さんは言います。
恩師の影響を受けて絵に興味を持ち、画家になりたいと思うようになったそうです。
須飼さんの作品の魅力は、そのようなこれまでの経緯がにじみ出ているところにあるのかもしれません。
お話を伺うことでより深く作品を理解できるように感じます。
気がつけば知り合ってからもうずいぶんと経ちますが、わたしは絵を通じて須飼秀和さんとつながり、人と人との関係を学んでいるんだと思います。
絵に限らず、何か作品があれば必ず作者がいて、その作者の魂が作品に乗り移っているはず。
作品を見たり聴いたり使ったりしながら、購入者は作者とコミュニケーションをしているんですね。
そういう意味では、わたしは歯科医療を通じて患者さんとコミュニケーションをしているわけです。
ですから、人と人の関係を築いて、通じ合う人同士のやりとりができるといいなと思います。
顔が見える関係というのが望ましいですね。
年とともにそういう思いが強くなってきています。
院長