オリンピックの報道から目が離せません。
男子サッカー、男子バレーボールは1勝もできずに北京を去ることになりました。
なでしこジャパンは健闘して準決勝まで進み、女子バレーも決勝トーナメントに進出しました。
陸上では日本選手がなかなか思うような結果を残すことができませんが、ベストを尽くした結果ですから仕方ないでしょう。
男子110メートル障害ではアテネの金メダリスト、中国の劉翔が右足の故障のため棄権しましたが、中国の人たちにとってそれはそれは大きなショックだったようです。
北京五輪のシンボル的存在だった選手ですから無理もありません。
日本人では女子マラソンの野口みずき選手が残念ながら棄権しました。
もしベストコンディション野口選手が出場していたら、と考えてしまいますが、もっとも無念なのは野口選手本人に決まっています。
期待を抱かせるだけの実績はもうそれだけで十分なのかもしれません。
練習を積み重ねないとならないアスリート。
でも厳しい練習はケガの原因にもなってしまいます。
オリンピックでメダルを獲得するというのは運も必要なのでしょう。
うまくいって勝つことができたら天国、一歩間違って負けてしまえば地獄、というのは気の毒な気がします。
中国では劉翔選手に対する罵倒があふれかえったそうです。
とくにネット上での書き込みはひどいようです。
英雄がケガで棄権したことでたたかれてしまう社会は少々いびつに見えます。
期待を裏切られた、と落胆するのも理解できますが、英雄を地獄に突き落とそうとしなくても…と思ってしまいます。
期待に応えることがいかに難しいことか。
国民の期待というプレッシャーが糧になることももちろんあるでしょう。
けれど、期待に応えられなかった選手をそっとしておいてあげられる社会であってほしいものです。
そもそも大きすぎる期待を抱かないほうがいいかもしれませんね。
つい他人に多くを求めがちです。
院長