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おおもり歯科医院

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活動報告臨時号

2月の活動報告臨時号ということで、スロラニュ通信が発行されました。
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そこに掲載してもらったコラム。


See you again (2015.2月の活動を終えて)
スロラニュ歯科部 大森茂樹

できあがったばかりのスロラニュプロジェクトのTシャツを関空で受け取った。
newスロラニュTの背中には、活動内容が英語で記されている。
そこにDental checkuptooth brushing instructions とはっきりプリントされているではないか。
歯科担当として、うれしくもあり、重くもある。
そんなTシャツをメンバー全員が着用しての2月の活動は、ボクにとって3回目。
スロラニュのメンバーの中に歯医者がいるということは、現地でも認知されつつあるようだ。


スロラニュ歯科部として、ブラッシング啓蒙活動(教育支援)、ハブラシ配布(物資支援)、歯科治療の提供(歯科医療支援)を3つの柱として支援をしたいと考えている。

自分が参加できない時でも、できることをメンバーにやってもらうように働きかけることも大切だ。

また、自分自身のスタンスとして、持ち場を守る、ということを常に意識して、歯科セクションの責任者として頼られる存在を目指している。

だけど、継続が何より重要なので、続けるためにもがんばりすぎない、というのもテーマのひとつだ。全力疾走ではなく、まわりの風景も楽しみながらのジョギングくらいのほうが、長く走れるから。


今回の活動も、そういった方針で臨んだ。

各イベントで、歯科部としてできることは何だろう、と考えて、それなりに準備をして。

歯科支援に時間を与えてもらっていたので、その中でいかに喜んでもらえるか、役に立てるか、と考えるのは、やりがいがある。

もちろん、プレッシャーもあるけど、みんな協力してくれるから、そこがまた楽しい。


歯にトラブルを抱えている人は、多い。

歯科治療を受けることが容易ではないという事情もあるし、知識がないということもある。

だからこそ、歯を大切にしようね、というアプローチは必要だ。

そしてその声かけは歯科医じゃなくても、誰だってできる。

家庭におけるしつけのひとつだから。

むしろ、素人のほうがわかりやすく伝えられるかもしれない。


パペットを使った歯みがきの話は、ボクではなく、他のメンバーにやってもらうことにしている。

一緒に活動に参加して、自分に何ができるかなあ、何にもできないよなあ、などと控えめになっている人がいたら、そういう人が適任だ。

自分の言葉で、小学校や孤児院や集まってきた村人たちの前に立って表現してもらう。

今回も若手メンバーに断れない雰囲気をつくって託した。

すると、どう見てもボクよりうまかった。

そういうもんである。


スロラニュ小学校では歯垢染色液を用いたブラッシング指導を行った。

ここでも人手が必要だ。

ハブラシや紙コップ、手鏡を配って、一人ひとりに綿棒で赤い液を塗るのを効率よくやるには、手分けしてやらなければならない。

難しいことではないので、みんなにやってもらう。

参加メンバーにとっても、いい思い出になるんじゃないかな。

メンバーにチームとしての一体感も生まれるし。


継続支援をしている障がい児や孤児院の子たちにはできる限り歯科医療支援も提供したい。

半年に一度でも、歯石除去をすることで口の中の様子は変わる。

長く患っている歯を抜くだけで、とてもすっきりすることもある。

国際支援でありがちなゆきずり診療ではなく、経過をみることができるのがいい(決してゆきずり診療を否定しているわけでありません、念のため)。


スロラニュ小学校のあるコムルー村、井戸支援をしているバンゴア村では、何名か希望する人の歯を診させていただいた。

ボクが歯科医療サービスを提供することで団体がその村で活動しやすくなればと思う。

喜んでもらえてこその支援活動だ。

互いにいい関係を保って、できる限りフェアなやりとりをしたい。

少なくともボクは村に行って、彼らから多くのものをいただいている。

笑顔はもちろんだけど、そこに行くだけで、五感がふるえる。

見たことがない光景を見て、聞いたことがない音を聞いて、嗅いだことのないにおいを嗅いで、あたたかな空気を肌で感じて。

かけがえのない経験をさせてもらっている。

 

孤児院をあとにする時、少年から、“See you again!”と声をかけられた。

そう、再び会おう。

また、ここで。



よろしければ、スロラニュ・プロジェクトのFacebookページもご覧下さい。

他のメンバーの活動報告も読めます。


院長


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by omori-dc | 2015-04-02 21:42 | episode | Comments(0)
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