祖母の通夜ならびに告別式のため臨時休診とさせていただき、ご迷惑をおかけしました。
あらためてお詫びいたします。
告別式のあと、斎場に行き、骨揚げのあとまた会館に戻ってきて初七日の法要まで行いました。
その折、和尚さんが逮夜についてお話して下さいました。
天台宗と真言宗では亡くなった方が49日かけてあの世に向かい、7日ごとにいろいろな仏様に会いながら修行を積んでいくとか。
そこで残された親族は7日ごとに集まって故人を偲びお経を唱えるというのが逮夜で、その1回目が初七日。
今では葬式の日に前倒しで初七日の法要を済ませてしまうけれど、昔はもっとていねいに、ゆっくりとお別れをしていたそうです。
告別式開始から初七日の法要が終わるまできっちり時間通りに進むことはもちろんすばらしいことだけれども、どこか味気ないということもその和尚さんは枕経で来られたときに話して下さいました。
昔は自宅で葬式をして、焼香の時に正座していた足がしびれてひっくり返るのもまた当たり前の光景だったんですね。
そういうお話をお聞きして、なぜかとても共感できました。
その方にとってのお葬式は一生で一度しかないことなんだから、せかせかせずにゆっくりしてあげたらいいでしょうという言葉を聞いて、祖母のお葬式のために休診にすることへのためらいが消えてゆきました。
そして、予約をキャンセルさせていただいた方々もみなさん快く了承して下さって、ありがたいなと思いました。
そのような患者さんに恵まれていること、心より感謝いたします。
歯の治療も、結果をせかせか求めるばかりでなく、ゆっくりと改善させていく、という姿勢で臨んだほうがいい場合も多いと思います。
ぜひ慌てずに、ぼちぼちいきましょう。
院長